ワンマン+ワンマン

イカ三大都市ツアーファイナル。

2時間半ほどのガチンコを普通に見る分に3kほどなのは相変わらず値段設定がバグってる。
イカレに限らず、今は毎年同じメンバーで一年を完走出来るグループの方が少なくて、そんな中でもレッスンをこれでもかと積み重ねて、既存の曲も新曲も対バンや主催のライブで掛け続け、Piggy☆Banksや候補生など新たなグループで底上げが出来ると言う大人数の強みをしっかりと生かしながら作り上げた2021年の集大成。



例え絶対的なセンターが抜けたとしても、続けるメンバーが楽曲もアイドルカレッジも今までよりも良いものを目指している姿が見て取れた気がする。
特にTeam組・UC2組から下の世代、なみまる・りなんちゅ・りりか・ゆうの4人の躍進。虹Fesのあんじゅ英語パートをりなんちゅが担当したり、紺碧なんかもステージに出れる人数が増えて良さが一段と出た。そしてかのん・ひめの昇格組もステージで輝き始めて、出番は少なくとも未来が明るいことね・かりん。りんかときららも加えて、また新たなアイカレを作り上げてくれるはず。



そんな中、やはり自信と自覚を持って頭角を現すべくして出てきたのなみ。
初期メンバーとしての矜持を一日も早く取り戻すべく、センター争奪も全てエントリーして何曲かを手に入れた。影のTeamIとして、来年もこのまま飛躍して欲しい。



全員を褒めると切りがないけど、そらも学業と両立しながら多くの楽曲に参戦して(しかもダンスのレベルが上がっている気がした)、ほのたんも気持ちを出したMCが出来た(ステージも勿論ばっちし)、ばやしとむつみはMELiSSAワンマン前日にも関わらずほぼ全曲出たし、じゅりは新センター曲を始めステージに気持ちが込もっていた。ちいゆいはもう居るだけで安心出来る。ダンスや歌唱の一つ一つが後輩たちのお手本で、そんな個性を全てまとめ上げて一つの方向に導くリーダーえびちゃん。


イカレは「この楽曲が~」ってレベルじゃないのよ。
対バンでたまに見る、知っている曲はYOZORAやしもべ。そう言う方にはぜひ一度ワンマンに足を運んで欲しい。それ以外にも良い曲があって、聴き続けられる曲が絶対に見つかるんですよ。
10年前の曲も、今年リリースされた曲も、一つひとつがレッスンと対バンのステージで磨き上げられていて、その成果が2時間半に凝縮されたのが、アイカレツアーファイナル。


MELiSSA 3rd ONE-MAN。


「今一番フロアで踊れる」を掲げているのならば、今回のワンマンの至上命令としては「フロアの全ての手を上げさせる」こと。

去年から今年の半ばまで「ステージの思いがどこまで伝わっているのか?」を知りたくて、ライブではフロアの熱を確認するため、フロアを見渡せる後方に位置することが多かったんだけど、「観客にも踊って欲しいグループ」に必要なのは、後方で監視することじゃないんよね。
自分が対バンで初見のグループを盛り上げるために必要なのは「お手本」。勿論ステージの上が一番のお手本なんだけど、どこからどこまでを振りコピするのか、どこでクラップするのか。それを教えてくれるのは最前で応援しているそのグループのファンを見るのが一番。ここで手を叩く、ここは手を挙げる、ここで指をさす。少しずつ覚えて、次のライブでは少しずつ真似をして盛り上がっていく。MELiSSAのUTPAを振りコピ出来る人が最前で踊っていれば、後ろで真似をして盛り上がってくれる人が増えるんだと思い込んでから少しずつ前に行くようになって来た。お手本を見せれるくらいライブに通っているんだから、だったらそのお手本の一部にならないと「一番フロアで踊れる」グループの一部になれないと感じ始めた。
今日はそんな「一番フロアで踊れる」MELiSSAのライブで盛り上がりたい人が集まったVeats Shibuya。みんな盛り上がりたいんだから余計後ろにいる必要もなく、ただただステージの上を楽しむ日。

イカレの派生グループとしてたった3曲の持ち歌だけを武器に結成されたMELiSSAが、UTPAやMELiSSAMELiSSAと言う強力な楽曲を含む14曲まで曲数も増やし、魂の煽りとダンスで魅せるAiNA・抜群のステージ力を持つMiSAKi・並外れた歌唱力を発揮するYU-Kiが加わった。限られたスケジュール等もありなかなか結果の出なかった対バンでの日々を乗り越え、グループとしての方向性を「一番フロアで踊れる」と決めてただ大きな舞台を目指し続けてきたこの一年。既存の楽曲のダンスを変えた。フロアを盛り上げるためにステージ上での振る舞い方も見直した。特典会の内容も改めた。発展の途中ながらも、今持てる全てを出せたから、見た人たちに「楽しかった」と言ってもらえたんだと思う。



MELiSSAはまだ新しいグループだけど母体が13年目を迎えるアイカレで、特に特典会ではアイカレを基盤としたシステム。そんな中アイカレとはまた違うアイドルグループとの対バンで得ることが多く、それは何が違うのかと言えば持っているファンの多さ。
東京ドームシティホールを目指すアイカレと対バンするグループとは違い、全く好きな言葉じゃないけどいわゆる「地下アイドル」に近いグループがMELiSSAとしのぎを削り合う。そこにあるのはファンの獲得を第一に置いた特典会。少しでも気を引かせないと近づいてくることすらしてくれない。だからシステムも価格設定も、新規無料も増やした。そしてアイカレの特典会にもシステムを波及させることが出来るくらいのものを作り上げてきた。


そうなってくると、自然とMELiSSAを気にかけてくれる人が増えてくる。それはしのぎを削り合うグループのファンの人たち。「MELiSSAだけのファン」や「MELiSSAを第一に考えてくれるファン」が増えるに越したことはないんだけど、今戦っているフィールドはそうもいかない。MELiSSAだけじゃなくても、MELiSSAがファーストチョイスじゃなくても「MELiSSAのライブも楽しい」と思ってくれることをまず増やしていく。
近いところではCYCLONE組のSTRAY SHEEP CLAYMOREやWe=MUKASHIBANASHI、カイジューバイミー等のファン。そして鹿鳴館のLEIWANやAIBECKのファン。ライブを積み重ねて、ライブごとにブラッシュアップした姿を見せ続けてきて、その中で徐々に振りを覚えてもらって、「UTPA踊れるね」「センチメンタルいい曲だね」と感じてもらえるようになった。この場所はファンも持ちつ持たれつで作り上げられている場所だからこそ、全ての観客が全てのグループのファン。ライブもしっかりと固める。その上で特典会も改良して行く。そうして徐々に気を引いて、Veats Shibuyaに足を向けてもらえる人を増やしてきた。



MELiSSAが第一の人もそうじゃない他のグループのファンも、他のグループのアイドル本人たちにも、元メンバーも事務所の人も唸らせた3rdワンマン。
2日連続のワンマンに対バンも挟むと言う過酷スケジュールでも、「MELiSSAを大きくする」ために踏ん張ってやりきったBAYASHiとMUTSUMi。そしてここにピークを持ってきたAiNA、MiSAKi、YU-Ki。これまでの試行錯誤の中から、今一番のベストをステージで出すことだけを考えた一時間ちょっとがもたらしたのは、これまでにはなかったライブハウスの貸し出し時間ギリギリまで終わらなかった特典会の列と、たくさんのSNSでの賛辞。
色んな人に支えられて応援してもらえるようになったのが分かったのが一番の収穫なのかも知れない。

あとはこの人にもまた(主に衣装で)お世話になるかも知れないので、踊れない件に関してはまぁ不問としましょう。


ちなみに、ライブ開始前ぱるなに「どうせ見るなら前の方で見たいんだけどここに居ていいかなぁ?」って言われたのに対して「いいんじゃない?」って答えたら、まさかそのまま隣りでライブ見ることになるとは思わんかった。ずーっと左のぱるなに振りコピしている手が当たらないように意識しながらのライブでした。