第65回 桜花賞 (4月10日 阪神 GI 芝1600m)
ラインクラフト(牝3歳 父-エンドスウィープ
母-マストビーラヴド 騎手・福永祐一 調教師・瀬戸口勉)
リニアモーターガール -GIが欲しい 選んだ娘はサクラを咲かす
手駒は2頭に絞った。
2歳GIではチグハグを露呈してしまったものの、
前哨戦で桜花賞1人気を確定させた、ラインクラフト。
しかし本番では、吉田稔に鞍を預けたもう一頭、
フラワーCからの連覇を狙う、シーザリオに人気をも明け渡した。
しかし、ユーイチ。
勢いが違った。
「勝つ」と言うファクターを、全て揃えたかの様に
ユーイチは何かに包まれていた。
前へ。前へ。
前年。4コーナーでのゴタゴタを避けるかの様に
ユーイチは勝つ術を身に付けていた。
前へ。前へ。
ゴール寸前に、青鹿毛が急襲して来たが
俺の馬に差される訳がない。
アタマ凌いだ所が、ゴール。
選んだ馬で、勝つ。
支持は得られなかったが、己を信じたユーイチ。
2005年、春。
GI3戦中、2勝目。
全開の春は、まだまだ続く。
「速い娘」ラインクラフトとの仕事も、
「強い娘」2着馬との仕事も。
