推しジャン クラップ 振りコピ キンブレ

 

先日行われたICPで思ったこと。

 

元々アイドリンガー時代は在宅派で、殆どライブにも行ってなかったし、スタジオ観覧も一度も行かなかった。テレビとネットと雑誌等でほぼほぼ全ての情報を賄っていたわけで、その頃はもういわゆる「ヲタ芸」ってのがブームになっていたかな?

そんな中、アイドリング!!!に限らずライブ映像で推しジャンと言われるのがうっとうしくてしょうがなかった。現場に行ってないもんだから、自分の位置を調節出来ない。ジャンプしている連中の前に行けないし、カメラが切り替えてくれないとステージよりジャンプが気になってしまうわけ。

 

そしてピュアモン辺りからライブに行くようになり、同じライブ会場に多数のアイドルグループが集まって20分程度の時間でライブを行い、次々と入れ替わる「対バン」と言うものを知った。

その対バンに行くとほぼ必ずと言っていい程、最前でジャンプしている人たちがいるわけ。アイドルグループが入れ替わっても、ずーっと跳んでいるわけ。特典会にも行かずに、ずっと。その頃は本当に「何なんだろう」と思っていたのよ。

 

その後、アイカレの現場に行くようになったけど、キンブレ(サイリウム・キンブレって言葉の意味も最近まで知らんかった)や振りコピはOKだけど、ジャンプは禁止。なのでアイカレの対バンでたまに見る推しジャンは「あぁ、アイカレ主現場じゃない人なんだな」って感じしか持ってなかった。

そんなジャンプ禁止のアイカレに入り浸っていた時、急にジャンプを要求される振り付けを持ってきたのがMELiSSAの『Berserker』。PARUやBAYASHiが「MELiSSAはジャンプOK!」って言うもんだから、曲が流れるたびに跳ぶ。振りコピの延長線上だから跳ぶ。PARUが「跳べ!」って言うから跳ぶ。みんなが跳ぶから、フロアの熱気が高まる。フロアが温まれば、ステージにも熱が伝染する。

 

なるほどな、と感じた。

 

 

2020年の12月、MELiSSAは鹿鳴館のステージに呼ばれた。7人になった後、PARUが脱退してから初めての鹿鳴館AiNA/MiSAKi/YU-Kiは勿論初めてだけど、BAYASHiはアイカレで大阪へ、MUTSUMiは資格受験のために離脱中。HANAMiを含めた4人だけの鹿鳴館

当時の鹿鳴館は(当然マスク必須だけど)声出しがOKで、LEIWANやTENRINも盛り上がっていた中、ゲストとして呼ばれたMELiSSAはまさにお客様状態。しかもAIBECKのステージが強すぎて、ツイッターでは「戦えた」とは書いたけど、その後の特典会の動員も含めて悔しさが勝っていた気がする。(俺の中でね)

ただ、唯一の救いだったのが両手で足りるほどの働き蜂と一緒にAIBECKやREIWAN、TENRINのファンが盛り上がってくれたこと。掛け声も知らないだろうし、クラップのタイミングも分からなかったとは思うけど、雰囲気やノリでステージを盛り上げてくれたことがめちゃくちゃ嬉しかったし、めちゃくちゃ助かった。

 

そこで気付いたのよ、ステージを作るのはステージ上だけじゃなくて観客席も一体になっていることに。知らないグループにも軽率に推しジャンしている人たちは、ステージで頑張っているアイドルたちへ観客席の盛り上がりを買って出ていることに気付いた。

 

 

MELiSSAは今5人になって、ステージでのパフォーマンスレベルが段違いに上がった。今ならAIBECKともガチで戦えるとは思っている。それは観客席との一体感を高めたってのもあると思う。UTPAを始めとして、DEAD HEAT DRiVEやBerserkerで振りコピを強要するように煽って、フロアの熱を高める方法を取得したから。だから羊飼い(STRAY SHEEP CLAYMOREのファン)や語り部(We=MUKASHIBANASHIのファン)始め、他のグループ経由のファンも増えている。

でも、それを遂行するためにはフロアに観客がいないと話しにならない。だから、MELiSSAの対バンでは少し早く入ってタイテで前のグループのときから「その場にいる」ことにしている。アイカレの出る対バンと違って、MELiSSAの拠点であるCYCLONEは観客10人前後なんてグループもある。そのステージに立っているアイドルの「一人でも多くの観客に見てもらいたい」って言う願望を共有するために、その場に立つようにしている。正直、初見だと振りもクラップのタイミングも分からんけど、そのグループを応援している人をなるべく真似て、ほんの少しでも熱を高めるために。

それが鹿鳴館のあの日の恩返しだと勝手に思っている。

 

そのMELiSSAが定期的に名を連ねるNext Worldと同じ、アイカレの特にICPは「ファンの多いアイドルを呼んで、そのファンにアイカレを見てもらう」ために開催しているのだと思っている。言い方悪く言えば「ファンを引っこ抜く」ためのライブ。でも、クラスメイトを増やす=他のグループにも引っこ抜かれる。だけど、引っこ抜かれる可能性を持っても、他のグループをしっかりと見る。アイカレ見たからあとはいいや、なんて失礼なことはもう出来ない。あのグループは良かった、それでもアイドルカレッジはさらに上を行くパフォーマンスを見せてくれたから、まだクラスメイトでいる。結果としてそうなっているだけ。

イカレを盛り上げてくれたから、出演する全てのグループを盛り上げる。それがこの辛い状況に流され続けなければならないアイドル界を存続させていく一つの方策だと思っているから。持ちつ持たれつ。

 

MELiSSAとは曲調も違う、なにより基本スタイルが違うからアイカレは振りコピ全開で盛り上がるわけじゃない。しかもジャンプ禁止だから跳べない。そんな中跳んでいる人は、アイカレの基本姿勢を知らない初見の人。それでも跳んでいるってことは「楽曲が良くて、気付いたら跳んでいた(前述のライブときはしもべで跳んでいた)」、もしくは「ステージに可愛い子を発見して推しジャンした」。どちらにせよ、ステージに観客席の熱気を届けるために跳んだわけだ。

イカレはジャンプ禁止なんです。でも、跳んでくれてありがとうございます。それだけ、アイドルカレッジが心のどこかに引っかかってくれたってことですよね。今ではそう感じるようになった、って話し。

 

あ、ちなみにいつBerserkerが来てもいいように、MELiSSAライブの前はちゃんと足回りを確認して、スペースの確保を行っております。